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チリ:CODELCOの2009年1~9月期の純利益は前年同期から58%減
CODELCOは10月29日、2009年1~9月期の税引前利益が、産銅量は増えたにも拘らず銅価の低下により前年同期48.6億US$から20.6億US$に57.6%減少したと発表した。
CODELCO全体の2009年1~9月期の産銅量は、前年同期の1.05百万tから1.21百万tに15%増となった。これは高品位鉱を出鉱した2004年に次いでCODELCO史上2番目の銅生産量となりFCXがオペレーターのEl Abra銅山(CODELCO 49%)の産銅量 59,000tを加えると、2009年同期の銅生産量は1.27百万tとなる。
銅販売量も前年同期1.39百万tから1.45百万tに増加した。
一方、モリブデンの、生産量は、前年同期15,000tから16,000tに増えたものの、販売量は前年同期19,000tから16,000tに減少した。
CODELCOは、純利益の全額を国庫納付しなければならないため、税引前利益を指標としているが、比較参考のため民間企業の純利益相当の数値も報告している。2009年9か月間のCODELCOの純利益相当額は、16.5億US$で前年同期の38.8億US$から57.5%減少した。
同期のキャッシュコストは、モリブデンの販売量減少と価格低下のため副産物クレジットが低下したため、2008年同期の0.63 US$/lbから0.92 US$/lbに上昇した。逆に副産物クレジットを考慮しない生産コストは、前年同期1.81 US$/lbから1.58 US$/lbに低下した。これは2009年のコスト削減計画の成果で、Arellano総裁は、引き続きコスト削減に努めると述べた。
各ディビジョンの2009年1~9月期の産銅量は以下のとおり。
・Andina:159,000t(前年同期159,000t)
・CODELCO Norte:613,000t(同 552,000t)
・El Teniente:286,000t(同 271,000t)
・Gaby:110,000t(同 29,000t ※2008年5月生産開始)
・Salvador:46,000t(同 36,000t)
