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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年11月9日 シドニー 増田一夫

豪:CITICグループ、Sino Iron磁鉄鉱プロジェクトの開発で中国人労働者を増加

 2009年11月3日付け地元紙等によれば、中国CITICグループの豪州会社であるCITIC Pacific Ltd. (本社:豪Perth)は、Sino Iron磁鉄鉱プロジェクト(WA州)の開発で当初計画よりも中国人労働者を増員させている。
 Sino Iron磁鉄鉱プロジェクトは、CITIC Pacific80%、中国冶金科工股份有限公司(MCC:Metallurgical Corporation of China、以下“MCC”)20%がそれぞれ権益を有し、2010年Q4の生産開始に向け開発を進めている。現在、同プロジェクトでの中国人熟練労働者数は、全体の6%を占める50人まで増加しているが、その理由として、豪州における熟練労働者雇用の困難を挙げている。特に、磁鉄鉱鉱山開発に関しては、豪州よりも中国の方が開発事例も多く、熟練労働者の確保が容易であることも要因となっている。
 Sino Iron磁鉄鉱プロジェクトは、建設ピーク時には4,000人近い労働者が必要とされ、操業時には600人の労働者が必要となる。
 CITIC Pacificは、2009年11月9日にWestern Australia大学で開催されたWA州の公共政策に関するカンファレンスでSino Iron磁鉄鉱プロジェクトに言及し、既に40人近く先住民を雇用しているほか、地域社会の雇用促進プログラムを発足させ、地元住民の雇用を積極的に受け入れていることを強調した。

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