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ニュース・フラッシュ

2009年11月20日 メキシコ 小島和浩

米・メキシコ:米裁判所がGrupo MéxicoのAsarco再建計画を承認

11月17日付けGrupo México(以下“GM”)発表等によると、米Brownsville地方裁判所はGM提案のAsarco再建計画を11月13日付けで承認した。 2005年8月にAsarcoは、環境汚染に対する巨額の賠償金問題等を理由に連邦破産法第11章(Chapter 11)の適用を申請し、会社再建手続に入った(2005年12月に米・破産裁判所が独立役員会を選任し、GMはAsarcoの経営権を喪失)。Asarco再建を巡っては、同社の経営権を握ろうとするSterlite Industries(本社:印Mumbai)とGMの間で、再建計画(債権者に対する支払額)の増額合戦が繰り広げられてきたが、2009年8月末にCorpus Christi破産裁判所がGMの再建計画を支持する内容の勧告を、Brownsville地方裁判所に提出した。今回の同地方裁判所の決定はCorpos Christi破産裁判所の勧告を踏襲するものであり、GM案の方がSterlite案よりも実現可能性が高いとしている。GMによると、Asarcoの再建手続は2009年12月半ばに完了し、同社の経営権が回復される見通しである。

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