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ニュース・フラッシュ

2009年11月24日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:CODELCO 2010年よりRadomiro Tomic鉱山でバイオリーチング操業開始

 11月14日付け地元業界紙等によると、CODELCOは、Radomiro Tomic銅山(チリ第Ⅱ州)で、最大規模のバイオリーチング・プラントを2010年に開始する計画とプロジェクト関係筋が伝えた。
 CODELCOは、2002年から日鉱金属㈱とのJV企業体であるBioSigma社を通じ、バクテリアを用いて鉱石処理し銅を生成するバイオリーチング技術開発を進めている(CODELCOはBioSigma社設立以前からもバイオリーチングの研究を実施)。
 CODELCOは、チリ第Ⅴ州Andina銅山におけるバイオリーチングのパイロット試験において、高地での低品位鉱からの銅回収に成功しており、生産コストもかなり引き下げている。
 Radomiro Tomicでは、世界最大のバイオリーチング処理施設の一つで操業が行われる見込みで、より挑戦的なものとなる。情報筋によると、Andina鉱山と同様に低品位鉱やズリが対象となる。CODELCOは、近日中にプラント建設開始と予想される生産及び処理効率、コストを公表する予定である。
 Radomiro Tomicは、2009年1~9月期にCODELCO全体の銅生産量1,210千tの内、613千tを生産したCODELCOの主要ディビジョンであるCODELCO Norteに属する。

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