ニュース・フラッシュ
中国・アフガニスタン:中国がアフガニスタン経済発展に十分な貢献
中国の現地紙は、既に中国の対アフガニスタン投資は同国の経済発展に十分な貢献をしており、これが中国に対する重要な鉱産物供給保証にもなっていると報道した。
アフガニスタン鉱業相Muhammad Ibrahim Adel氏は11月22日、英国紙のインタビューに答えて、中国からの巨額投資により、アフガニスタン財政はこれから5年間で3倍増になる見通しと述べた。「計画では、生産開始当初5年間でアフガニスタン政府には、外国企業によるアフガニスタンへの投資プロジェクトにより、少なくとも20億US$の歳入が見込まれる」と語っている。
同相はまた、同国は中央アジアで最大の鉱産資源輸出国となることが有望であるとも述べている。
現在、中国関連投資として、中国2企業(中冶集団と江西銅業)が参加し開発しているカブールの南東35kmに位置するAynak銅山開発が最大で、30億US$の規模である。その投資契約の合意事項の一部として中冶集団と江西銅業は、当地に学校や診療所、市場、宗教施設、更に発電所を建設しており、このほかにも、将来、パキスタンと中国を結ぶ鉄道線路を建設中で、既に同鉱山と北部を結ぶ線路を開通させている。アフガニスタン政府の予測ではこれらで6,000人の雇用を創出するとされている。Aynakは世界でも最大級の銅山となり、既に埋蔵量は銅量ベースで11百万tが把握され、中国国内の銅埋蔵量の1/3に相当する。中国経済網が報じるところ、既に同プロジェクトは中国国家発展改革委員の承認を得ており、設計段階を終え、剥土作業の開始段階にある。計画では2011年Q4には生産開始、第一期計画は年産銅量18万t、第二期段階で同32万tとなる予定である。
また、アフガニスタンの首都カブールの西60kmにあるHajigak鉄鉱石鉱山についても中国企業が有力な入札者であることが報じられている。競争者としてはインドとサウジアラビアの企業があるが、中国企業は Hajigak鉄鉱山の採掘権を得ることに積極的である。同プロジェクトに関しても中国は鉄道と道路建設を行う予定と報じられている。
