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モザンビーク・中国:済南の民間企業、4年間でアフリカの20件の鉱業権取得
2009年12月25日の現地報道によると、済南或瀟集団公司(本社:山東省済南)は、モザンビークで20余りの石灰石、ジルコン-チタン、金、銅、鉄などの鉱業権を取得した。山東省済南同公司がアフリカで取得済みの探鉱面積は500 km2に達している。同社は1995年に創立された資本金5,000万元(7.3百万US$相当)の企業で、本社を山東省済南市においている。
同公司董事長の呉濤氏によれば、これまでにモザンビークで20件以上の鉱業権を取得している。モザンビークは世界でもジルコン-チタンの資源が豊富な国の一つであり、中国の国内需要量の95%を輸入に依存している。中国国内のジルコン-チタン鉱の需要は年4%増加し、現状の需要量は年50万tに達している。
2005年に同公司は不動産業から鉱業へ展開を始めた。しかし、中国国内の鉱山は少なく、価格も高いことから、海外に目を向けた。2007年に同公司はMaputo付近で石灰石鉱山を取得し、これが同社の海外購入鉱山の足掛りとなった。同社によれば、「鉱山買収は容易だが、採掘された産品をどのように処理するかが海外展開に当っての難題である」。この点に関し、呉濤董事長は「大樹に寄り沿う」選択をし、中国国内最大のジルコン-チタン鉱生産企業の一つである海南有色金属鉱業股分有限公司と協議書を締結し、共同出資して海南省の洋浦開発区に有限責任公司を設立し、更にその公司と共同でモザンビークに会社を設立し、共同でモザンビークのジルコン-チタン鉱やその他の金属鉱産資源の開発を行った。
呉濤董事長によれば、中国国内のジルコン鉱の売価は6,000元(880 US$)/t前後、チタン鉱は850元(125 US$)/t前後であり、モザンビークでのジルコン-チタン重砂の生産コストはわずかに65元(10 US$)/tであり、運送賃その他を加えても中国内で1,000元(147 US$)/t前後で販売でき、将来的にはジルコン-チタン重砂市場で一定のシェアを得るまでに育てたいとしている。
