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豪:Western Plains Resources社、SA州(WPA内)に位置する鉄鋼石JVから撤退
2009年12月29日、Western Plains Resources Ltd.(本社:豪Sydney、以下Western Plains)は、Apollo Minerals Ltd.(本社:豪Sydney、以下Apollo)が保有するCommonwealth Hill鉄鉱石プロジェクトに関するJVから撤退すると発表した。Commonwealth Hill鉄鉱石プロジェクトは2008年11月17日に締結され、750,000 A$の探鉱費支出により51 %の権益を得る契約であったが、プロジェクトが、SA州WPA(ウーメラ立入制限区域内(Woomera Prohibited Area(*))に位置しており、将来的な鉱山開発にリスクがあるとして、同JVからの撤退を決めた。
Western Plainsは、2009年5月4日に自社が100 %権益を保有するSA州Hawks Nest磁鉄鉱プロジェクトに対し、中国Wuhan Iron & Steel (Group) Co. (以下WISCO)が45百万A$の投資で権益50 %を獲得するJVを発表していたが、Hawks Nest磁鉄鉱プロジェクトもWPAに位置しており、国防総省(Department of Defence)から国家安全保障上の理由によりWISCOからの投資を支持しない旨の通知を受けたことから、2009年1月4日にWestern Plainsは、国防総省からの承認が得られるまで、Hawks Nest磁鉄鉱プロジェクトに関するFIRB (外国投資調査委員会:Foreign Investment Review Board)への申請を期を発表している。
* SA州には、ウーメラ試験設備(Woomera Test Field)という面積12.7万km²の広大な軍用試験区域が存在し、1947年から運用開始、現在、国防総省によって管理され、連邦政府法律の下で特に軍事実験活動のために使用されている。区域内はWPA(ウーメラ立入制限区域:Woomera Prohibited Area)として立入が制限され、同区域内の探鉱及び鉱山開発に際しては連邦政府との間で協定書を締結する必要があり、その申請が必ずしも承認されるとは限らない。
