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ニュース・フラッシュ

2010年2月15日 ロンドン フレンチ香織

ノルウェー:新鉱業法の制定

ノルウェーでは2010年1月1日、新鉱業法が施行された。従来の鉱物及び鉱業活動に関する5つの法律が整合化・簡素化されたもので、申請可能な鉱物(Claimable minerals、国有の鉱物)に関する管理体制に、大きな変更は無いが、取得方法が改められた。鉱業関連誌によれば、旧鉱業法との大きな違いは、[1]1探鉱区当りの面積が拡大されたこと(旧:300,000 m²、新:10 km²)、[2]探鉱を申請してからの最初の3年間の探鉱鉱区料が大幅に値下げされたことである(従来は、申請可能な鉱物の探鉱ライセンス保有7年間の年間鉱区料は30クローネ/ha(1万m²)で据え置きであったが、新法では、最初の1年は無償、2~3年目(暦年)は10クローネ/ha、4~5年目は30クローネ/ha、6~7年目は50クローネ/haと毎年増額するシステムに変更された)。なお、同国貿易産業省によれば、新鉱業法の英語版は、2010年H1には公開される予定である。 ノルウェー本土の地質は、カレドニア造山帯によって形成されており、本造山帯は南西のStavangerから最北部まで全長1,500 km以上に跨っている。同国には、世界最大のかんらん石の鉱山が存在し、主な鉱業産物として、チタン、鉄鉱石、工業用鉱物等が含まれている。また、鉱業誌によれば、レアアース資源も期待されている。

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