ニュース・フラッシュ
2010年2月16日
シドニー
増田一夫
豪:鉱業分野における2009年のM&Aの約2/3を中国が占める
2010年2月16日付け地元紙等によれば、Ernst & Youngがまとめた2009年の鉱業分野におけるM&A実績に関する報告書により、2009年の豪州では106億US$のM&Aが行われ、その内の約2/3に相当する72億US$が中国企業によって行われたM&Aであったことが明らかとなった。中国企業によるM&Aは鉱石のオフテイクを担保するための新戦略に基づき行われており、今後も継続すると見られている。また、上位35件(金額)は全て外国企業によるM&Aで、豪州企業によるM&A(金額)は全体の7%であった。また、2009年の豪州のM&Aは、金額ベースで42%が石炭であり、30億A$のYanzhou Coal(兗州煤業)によるFelix Resources社のM&Aが大きく影響している。
なお、2008年の豪州鉱業分野におけるM&A額 165億US$の内、中国が占める割合は13%(21.5億US$)であり、上位4件の内3件が豪州企業によるM&Aであった。
