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ニュース・フラッシュ

2010年3月8日 リマ 山内英生

ペルー:主要鉱山企業12社の2009年収益は4,914百万US$を達成

 国立San Marcos大学のSaconetti研究員によると、2009年のペルー主要鉱山企業の収益は、金及び銀の生産企業が大きく貢献し、2008年の約4,795百万US$を上回る約4,914百万US$となった。
 一方で、同研究員は、好調な業績にも拘らず、鉱山労働者、社員、経営陣の間において、正当な利益配分が行われていないことに対する不信感が高まっていると指摘した。このような状況の中、ここ数週間でBuenaventura、Volcan、Yanacocha等各社の鉱山労働者が、利益配当の内容を不服としてストを実施している。
 市民団体のDe Echave代表は、鉱山企業による2009年の所得税納税額は対2008年度比で56%減少したとし、非再生資源である鉱物の採掘に由来する所得税が増加するよう、国は適切な政策を実施するべきであると主張した。
 主要12社の2009年収益は以下のとおり。

単位: 百万US$
会社名 2009年収益(A) 2008年収益(B) (A)/(B) %
Antamina社 960.5 960.3 100.0
Yanacocha社 712.8 463.8 153.7
Cerro Verde社 708.5 718.4 98.6
Southern Copper社 706.9 1,092.4 64.7
Barrick Misquichilca社 625.9 659.1 95.0
Buenaventura社 593.6 153.3 387.2
Minsur社 229.9 310.5 74.0
Volcan社 170.3 176.3 96.6
Xstrata Tintaya社 93.9 75.6 124.2
Milpo社 61.2 31.1 196.8
Shougang社 50.3 142.6 35.3
Doe Run Peru社 操業停止により不明 11.3
4,913.8 4,794.7 102.5
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