ニュース・フラッシュ
2010年3月9日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:鉱業大臣はConsejo Mimeroと地震の影響について議論
3月4日付け地元紙等によると、チリSantiago Gonzalez鉱業大臣は、2月27日に発生した地震の鉱山操業への影響について、そして壊滅的な地域を救済する方法について議論する会合をConsejo Mimero (チリ鉱業審議会)と持ち、「鉱山は既に通常操業に戻っており、鉱山会社は雇用者の安全な労働環境を確保している」とGonzalez大臣は発表した。
地震により操業を受けた鉱山は、CODELCOのEl Teniente及びAndina同ディビジョン、Anglo AmericanのLos Bronces、El Soldado、Mantoverde各鉱山、及びCharges製錬所、Antofagasta MineralsのLos Pelambres銅山、Freeport McMoran Copper & GoldのCanderalia銅山である。
これらは全て電力供給停止が原因であるが、2月28日または3月1日に電力は回復した。SVS (チリ安全調整局)によると、この地震によるチリ銅生産量の損失量は6,300tで、この内CODELCOが3,940tであり、これはCODELCOの年産銅量の0.5%未満である。また、Anglo Americanは地震による銅生産量の損失量は1,500t未満と報告している。
Consejo MimeroのFrancisco Costabal会長は会合の後、「鉱山会社は壊滅的な地域を救済する最良の方法を探っている。鉱山会社が有するフィールド作業における豊富な経験は、この事態にも大変有益となるであろう」と述べた。
