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ブラジル:Anglo Americanは世界生産10%のニッケル生産を目指す
3月4日付け一般紙等によると、Anglo Americanは今後10年以内に世界のニッケル生産シェアを現在の2%から10%に拡大する予定であることを同社のニッケル部門幹部が明らかにした。
現在、同社保有のニッケル鉱山はブラジルCodemin鉱山(Goias州)及びベネズエラのLoma de Níquel鉱山で計20 千t/年の生産量であるが、今後ブラジルで3プロジェクトを開発予定である。
この内、Barro Altoプロジェクト(Goias州)は投資額18億US$で、2011年Q1の生産開始(年産量Ni 36 千t)に向け開発中である。
この他に、総額60億US$の投資規模で開発予定のプロジェクトとしてJacaréプロジェクト(Pará州)及びMorro Sem Boneプロジェクト(Mato Grosso州)がある。
Jacaréプロジェクトでは、サプロライトとラテライトを開発予定で、サプロライトではフェロニッケル(Ni純分34 千t/年)、ラテライトでは電気ニッケル(47 千t/年)を生産し、副産物としてコバルト5.4 千/年の計画である。
Morro Sem Boneプロジェクトでは、ニッケル合金(Ni純分32 千t/年)を生産する予定である。
これら全てのプロジェクトが軌道に乗ると、ニッケル量総計で167 千t/年が生産される。因みに2009年の世界全体でのニッケル生産量は、1,342 千tであった。
