ニュース・フラッシュ
2010年3月11日
リマ
山内英生
ペルー:国立水資源機構、Tia Mariaプロジェクト開発による水資源不足を否定
ANA (国立水資源機関)は、Southern CopperのTia Mariaプロジェクト(Arequipa県)の開発によって周辺地域の水資源供給量に影響が及ぶことを否定した。
同機構のCarrasco事務局長は『Tambo渓谷にはTia Mariaプロジェクトで必要とされる水量を補うのに十分な地下水が存在している』と述べ、『Tia Mariaプロジェクトでは、Tambo渓谷の地下水流量の内、15%に相当する224 L/秒が利用される見通しだが、残り85%の地下水はほとんど使用されずに引き続き海へ流出する』と水収支の根拠を挙げた。
このためCarrasco局長は、地域住民は地下水不足を懸念しているが、実際には未利用の地下水が海に流出している現状を周知することが必要だとの見解を示している。
Southern Copperは、Tia Mariaプロジェクトの開発に向けて、地下水を含めた3種類の水資源確保方法を検討している。
