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ニュース・フラッシュ

2010年3月16日 シドニー 原田富雄

豪:Rio TintoはChinalcoとの関係改善を図る

 2010年3月11日、豪経済誌は、Rio TintoのCEOであるTom Albanese氏は、中国で開催されるChina Development Forum (中国発展年次会合)に出席し、筆頭株主であるChinalco(中国アルミ業公司)との間で、新たな合弁事業立ち上げを視野に入れた交渉を行うと伝えている。
 Rio Tintoは、中国とロシアが、エネルギーや原料炭といった資源のためのインフラ開発競争を繰り広げるモンゴルにおいて、中国からの資金調達により、石炭資源獲得をもくろんでいるとされる。同社はモンゴルで石炭開発を行うSouthGobi Energy Resources(Toronto及び香港証券市場上場)の79%の株式を所有するカナダ資源大手のIvanhoeの22.4%の株式を所有しているが、中国も同社の株式として500百万A$を所有していることから、今回の交渉で中国との関係強化を図りたい考え。
 ChinalcoによるRio Tinto買収が破談となった2009年以降、中国国内でRio Tintoの関係者がスパイ容疑で逮捕されるなど関係がぎくしゃくする中で、鉄鉱石輸出をはじめとして豪州にとって最大の貿易相手国である中国との関係強化は、豪州資源会社にとって重要課題となっている。

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