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チリ:Escondida鉱山は2010年末までに10億US$の投資計画を決定
4月7日付け地元紙等によると、BHP Billitonベースメタル部門社長のDiego Hernandez氏は、チリ第Ⅱ州の世界最大の銅鉱山Escondida鉱山で操業最適化のための3件のプロジェクトについての10億US$の投資計画を、2010年中に決定すると発表した。
サンティアゴで開催された第9回世界銅会議に出席したDiego Hernandez社長は、3プロジェクトの内容について、露天採掘現場の1次破砕機の移設(250百万US$)、硫化鉱石リーチング用の新しいパッドの建設(450百万US$)、Laguna Seca選鉱場の鉱石処理能力を240,000 t/日から255,000t/日への増強であると記者団に説明した。決定されれば2010年にも建設が開始し、18~24か月で全てのプロジェクトが完了するとのことである。
Hernandez社長はまた、Escondida鉱山第Ⅴフェーズの拡張プロジェクトについて、現在はプレF/Sの段階で2011年にF/Sに移行すると述べた。このプロジェクトの設備投資額は約25億US$で、現在のLos Colorados選鉱場に取って代わる新しい選鉱場が建設される。この選鉱場の鉱石処理能力はLaguna Seca選鉱場よりやや高く、操業が開始されると銅品位1.1~1.3%の高品位鉱石の処理を2~3年間実施する予定である。
Hernandez社長は、2010~2012年のEscondida鉱山の銅生産量は平均で年間105~110万tと述べた。鉱石の低品位化により銅生産量は2008年の122万tから2009年は110万tに下がった。
最後にHernandez社長は、Escondida鉱山第Ⅵフェーズの拡張は第4番目の選鉱場の建設となるであろうが、このプロジェクトの決定は2015年までになされるであろうと述べた。
Escondida鉱山の権益はBHP Billiton 57.5%、Rio Tinto 30%、日系企業グループJECO 10%、世界銀行IFC 2.5%の比率となっている。
