ニュース・フラッシュ
2010年4月19日
ロンドン
竹谷正彦
DRCコンゴ:Katanga州精鉱輸出を禁止
各社報道によれば、4月13日(火)、DRCコンゴのKatanga州(以下K州)は、輸出鉱産物の付加価値化を図るため、企業に対し精鉱輸出を禁止したことを明らかにした。
また、今回の輸出禁止措置には、同国の鉱山大臣が、K州に対し、域内の銅精鉱やコバルト精鉱の付加価値化を促進するだけでなく、雇用の創出と国の歳入を増加させ、各鉱山会社が、域内に冶金プラントを含めた製錬施設を設置することになるよう、精鉱の輸出禁止を指示したことも明らかにしている。
K州の鉱物処理施設は、数年にわたる内戦と投資不足のために荒廃した。その結果、多くの鉱山会社は、精鉱処理のため、主に近隣のザンビアや南ア、中国などに精鉱を輸出してきた。2008年以降、国営鉱山会社GecaminsはK州の製錬施設の復興を試みてきたが、世界的な不況の影響により復興は進んでいない。
