ニュース・フラッシュ
2010年4月22日
調査部
渡邉美和
中国:「金属尾鉱総合利用計画(2010~15年)」発表
現地報道によれば、4月11日、工業情報化部・科学技術部・国土資源部は連名で「金属尾鉱総合利用計画(2010~15年)」を発表した。
尾鉱の総合利用は、人と自然を調和させ、自然を保護し、資源節約型社会を作り、環境と調和する社会実現の具体的な手段そのものであるとして、「中華人民共和国循環経済促進法」と「中華人民共和国国民経済と社会発展第11次五か年計画綱要」に基づき,金属尾鉱総合利用計画を制定したもの。
尾鉱置き場は12,718か所、堆積されている尾鉱量は80.46億t(2007年)存在し、土地活用、資源の有効利用、環境汚染などに関して問題をはらんでいると分析し、目標として、2015年の全国尾鉱総合利用率を20%(現在10%程度)、新たに増加する尾鉱の貯蔵量を年々減少、尾鉱総合利用と関連技術の推進し、それらを備えたモデルプロジェクトの設置などを掲げている。振興する重点技術として「非鉄鉱の尾鉱に含まれる有価元素の総合利用技術」の中で、「非鉄多金属尾鉱に含まれる有価元素の高効率分離回収に係る産業化技術、バイオによる非鉄多金属尾鉱に含まれる有価元素の総合回収と関連技術、多元素回収の産業化技術過程での汚染物質排出減少技術と省エネそして有価元素の高効率分離回収に係る関連技術」などが掲げられている。
