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PNG:Ramuニッケル/コバルト開発プロジェクトが一時停止
2010年3月、PNGの国家裁判所(National Court)は、総工費15億A$を投じ2010年末の操業開始に向け開発が行われているRamuニッケル/コバルト開発プロジェクト(オペレーター:中国冶金建設集団公司(MCC:China Metallurgical Construction Group Corp))のうち、Basamuk処理施設の建設を一時中断するよう命じた。当該施設は廃さいを深海底に放流する施設で、同海域に生息するサンゴ礁の環境保護を訴える地元住民4名が施設建設差し止めを同裁判所に訴えていたもの。
2010年4月21日、同プロジェクトの8.56%の権益を持つHighland Pacificは、裁判所の停止命令を認めたものの、施設建設予定地の地主は住民が起こした訴えを支持していないとして、当初の開発計画に支障はないと発表している。しかしながら、一方で中断期間が長期化した場合、施設の建設予定地の変更も必要になるとしている。
2009年には、同処理施設建設現場で発生した地元労働者と中国人労働者の間で発生した暴動事件により建設工事が一時中断したこともあり、今後の動向が注目される。
