ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
加:ポーランドKGHM、Afton Ajax銅プロジェクトの権益51%を取得
ポーランド銅生産大手のKGHMは5月4日、Abacus Mining & Exploration Corp. (本社:Vancouver、TSX-V上場、以下、Abacus社)と投資協定を締結し、バンカブルFS調査までの費用である37百万US$の出資で、Abacusが有するAfton-Ajax銅プロジェクトの権益51%を獲得する。また、BFS調査が良い結果となれば、同社は35百万US$の追加出資を行うことで、更に権益29%を獲得するオプションが与えられた。
Afton Ajax銅・金プロジェクトは、ブリティッシュコロンビア州のKamloopsから南西10 kmに位置しており、銅年産50千t、金年産100千ozが期待されている。2008年10月時点の概測及び精測鉱物資源量(NI 43-101規程)は、Cuカットオフ品位0.20%で、365百万t(Cu品位0.31%、Au 0.20g/t)とされている。5月にFS調査を開始し、2012年末には完了する予定である。
KGHMは世界第9位の銅大手会社である(銅500千t/年)。2009年2月、同社は国内より生産コストの安い国外での鉱山開発を目指して、2018年までに50億PLN(約13億US$)を投資し、ポーランド国外で2鉱山買収を計画している旨を発表していた。なお、Abacus社の株価は、5月4日の発表日に0.35 C$/株から、0.29 C$/株の16%下落。その後の5月10日にも同社は、Abacus社の15百万株を4.5百万C$(4.4百万US$相当)で買収することにより、同社株10%を獲得しているが、Abacusの株主には、本取引はあまり好印象ではないことが市場で分析されていた。
