ニュース・フラッシュ
2010年5月10日
ロンドン
フレンチ香織
南ア:ENRC、Northam Platinum社の株12.2%を買収
カザフスタン非鉄大手のENRC(Eurasia Natural Resources PLC)社は4月26日、Mvela Resources社を通じて、南アのNortham Platinum社(以下、Northam社)の株12.2%を買収すると発表した。ENRCは、Northam 社の44百万株をR50/株で買収する予定で、取引総額は22億南アRand(約296百万US$相当)と計上。なお、本取引は2010年5月に完了する予定である。
Northam社は同国プラチナ生産でのトップ企業の一つである。現在は、同社保有のZondereinde鉱山で300千oz/年のPGM生産を行っており、Bushveld岩体上で現在開発中のBooysendalプロジェクト(資源量:約103百万lb)は、2014年8月にPGM生産を開始する予定である。なお、BooysendalのPGM生産は130千oz/年を予定しており、これによって、同社全体のPGM生産能力は、通常比40%増の430千oz/年に増大することとなる。
ENRC社は、2009年10月にアフリカで銅・プラチナ・石炭・ボーキサイト事業を行うCAMEC社(本社:London、LSE上場)を買収。2009年2月には、ザンビアでChambishi銅・コバルト製錬所を操業するChambishi Metals 社の株90%を保有するEnya Holdings BV社を完全買収したりと、アフリカでの大展開が見られる。なお、ENRCの株26%を有する大株主のKazakhmys(カザフスタン)は、中央アジアに特化し、アフリカや海外での展開を計画していないと述べていた。
