ニュース・フラッシュ
2010年5月11日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:Andina鉱山Phase I拡張プロジェクトは2010年10月までに商業生産開始
5月5日付け地元紙等によると、CODELCOはチリ第Ⅴ州AndinaディヴィジョンのPhase I拡張プロジェクトの商業生産が、当初計画より3か月遅れの2010年10月までに開始すると発表した。この遅れは、標高2,700~4,200mに位置するAndina鉱山の操業への天候の影響に起因するとのことである。
Andina鉱山の拡張計画は3段階からなるが、投資額980百万US$の第1段階(Phase I拡張)は鉱石処理容量を72,000t/日から94,500t/日に引き上げ、銅生産量を230,000t/年から300,000t/年に増やすものである。Phase I拡張では、新規の大型機器類を用い露天採掘場からの鉱石採掘量を約3倍にし、新規の破砕-粉砕-選鉱プラントを建設する。
また、AndinaディヴィジョンArmando Olavarriaマネージャーは、「CODELCO役員会はPhaseⅡ拡張プロジェクトの建設開始の決定を、FSと基礎的エンジニアリングが完了する2011年中頃に予定している。」と記者団に語った。
投資額50億US$のPhaseⅡ拡張プロジェクトは、鉱石処理容量を更に240,500t/日まで引き上げ、銅生産量を約643,000t/年まで増やす計画で、2016年までに建設完了の予定である。Olavarria氏は、最終的な投資額や建設日程はFSの結果次第で変わり得ると述べた。
PhaseⅢ拡張プロジェクトについてOlavarria氏は、「鉱石処理容量を290,000t/日に引き上げ、銅生産量を約750,000t/年まで増やす。2022年までに達成する計画であるが、投資額についてはまだ明らかになっていない。」と述べた。
