ニュース・フラッシュ
2010年5月11日
シドニー
原田富雄
豪:2010/11年度連邦予算案が発表
2010年5月11日、歳出総額3,546億A$、歳入総額3,218億A$とする2010/11年度の連邦予算案が発表された。予算案は、5月2日に発表された豪州の将来の税制に関する政府方針「Stronger・Fairer・Simpler-A tax plan for our future」に沿った内容で、鉱業分野における資源超過利潤税(Resource Super Profits Tax、以下RSPTという)の導入や、法人税率の引き下げ(2014/15年度に現行の30%から28%への引き下げ)が盛り込まれた。また、RSPTからの税収を基としたインフラストラクチャー基金の設立もあげられている。
RSPT導入に対する資源業界の反発はあるものの、連邦政府は当該税収がインフラ投資に向けられることから、経済を活発化しGDPを0.3%押し上げる効果があるとしており、法人税率や利息収入に対する源泉課税の引き下げなどを受けて、小売や金融業界は概ね好意的に受け止めている。
