ニュース・フラッシュ
2010年5月18日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:Collahuasi鉱山で請負労働者によるストライキが継続
5月13日付け地元紙等は、チリ第Ⅰ州Collahuasi銅鉱山は5月13日午前の段階でフル操業の50%まで回復したが、合計5日間にわたり全生産がストップした請負労働者によるストライキはまだ終了していないと伝えた。鉱山及び鉱石処理施設とも通常より少ない労働作業員で操業しているが、鉱山側はフル操業に戻すため努力中である。
請負労働者(約4,000名)側は4月の最終週に、直轄労働者(約2,000名)のキャンプより実質的に劣る請負労働者キャンプの待遇改善、及びボーナス150万Peso(約2,800 US$)の支払いを鉱山側に要求したが、ポジティブな回答が得られなかったため5月7日にアクセス道路を封鎖し、鉱山操業を停止させた。その後、チリ警察特別部隊の出動により道路封鎖は解除された。
請負労働者は、キャンプの待遇改善及びボーナス支給の要求によりストライキは継続するものの、鉱山側が問題解決のための話し合いを再開することを期待していると述べた。地元プレスが鉱山側が請負労働者の行為を非難し、ストライキ行動に出た請負労働者を裁判所に提訴したと伝えた一方で、Collahuasi鉱山スポークスマンは、第Ⅰ州知事Luz Ebensperger氏に紛争の仲介役を依頼し、5月17日に請負労働者側と交渉を再開する用意があると述べた。
Collahuasi銅鉱山はAnglo American 44%、Xstrata 44%、日系企業 12%の権益比率で、2009年は535,856tの銅を生産した。