ニュース・フラッシュ
2010年6月8日
サンティアゴ
大野克久
チリ:Sierra GordaプロジェクトのEISが当局に提出される
5月31日付けで、チリ第Ⅱ州COREMA(州環境委員会)に対し、Quadra FNX Miningが100%権益を有するSierra Gorda銅・モリブデンプロジェクトのEIS(環境影響評価書)が提出された。
同プロジェクトは、チリ第Ⅱ州Sierra Gorda町の北方4.5 kmに所在し、開発コストは19億US$、建設期間は30か月の予定で2013年に操業開始、21年間の操業が予定されている。
2009年11月の経済性評価では、年間の銅及びモリブデン生産量は各々113千~181千t、15千tを見込んでおり、モリブデンは世界で3~4番目の生産規模となる。
銅生産形態は、銅精鉱及び銅地金の2種類を計画しており、銅精鉱については、141 km離れた海岸町であるMejillonesにパイプ流送・脱水後、海外向けに出荷される。
なお、Quadra FNX Miningは、2010年3月にQuadra Mining(本社Vancouver)とFNX Mining(本社Tronto)が中規模の銅生産企業を目指し、対等合併して設立された企業である。
また、3月上旬にはQuadra Miningと中国国営送電会社である国家電網公司(SGCC)の関連会社の国家電網国際発展有限公司SGID(China’s State Grid International Development)と対等JV企業体を形成し、Quadraは900百万US$相当の資産を提供し、SGIDは900百万US$を出資する。本企業体の最終合意については中国当局の承認を得た後、取引は10月に完了する見込みである。