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ザンビア:ACR社、ザンビアでレアアースJV探鉱プロジェクトに着手
African Consolidated Resources(ACR)社(英、AIM上場)は6月11日、2010年1月にザンビアで取得したNkombwa Hillレアアースプロジェクトの探鉱に着手するため、豪州の探鉱ジュニア会社Rare Earth International(REI) 社と共同事業(JV)に関する契約を締結した。本契約によって、REI社は今後2年以内にJORC規程に基づく予測鉱物資源量を確定するために最低75万US$を投じ、代わりに同プロジェクトの権益30%を獲得することとなる。その後、REI社がさらに概測鉱物資源量の確定にかかる費用である60万US$以上を投資すれば、同社は権益50%までに増加できる。また、これ以降、ACR社が共同出資を行わないと選択した場合は、REIが次の第3次計画の実施完了で65%、第4次計画で75%と増資できることとなっている。
Nkombwa Hillプロジェクトは、ザンビア北東部に位置し、720 km²の広大な探鉱エリアを有する。本地域は1959~1973年にDe Beersによって探鉱されたことがあり、貫入炭酸塩岩の存在から、肥料用のリン酸塩、軽希土類、ニオブの賦存が期待されている。ACRは、2010年末までに資源量を計上することを目標としている。
ACR社は、2004年にジンバブエの金・PGM探鉱案件に参入し、ジンバブエでの鉱物資源開発への投資目的で2005年に設立された。2010年5月には、ジンバブエ政府がChiadzwaにおいて同社がダイアモンド鉱業権を不正に取得し、不法なダイアモンド取引を行っていると訴えたことから、ACR社の会計監査の重役が逮捕されるという事件もあったが、現在は無事釈放され、ジンバブエでの白金探鉱等を継続している。しかしながら、金融サービス企業等からは、「本JV契約は、同社がジンバブエへの依存度を減らすためにも、当然予想できた行動である」と評されている。
