ニュース・フラッシュ
2010年6月21日
北京
土居正典2010. 6. 21 企画調査部 渡邉美和
中国:広西壮族自治区での対アセアン諸国活動が活発化
6月5日、ラオスのエネルギー資源部参観団の一行10人による広西華錫集団の車河選鉱工場(広西壮族自治区、錫鉱石や細泥の選鉱工場)来訪が現地報道されたのをはじめ、広西壮族自治区での対アセアン諸国活動が続けて報道されている。
6月18日には、ラオスのエネルギー鉱物省と企画投資省から成る政府代表団による広西有色集団訪問が報じられ、両者は非鉄鉱産資源の共同開発の進展について協議したとのことである。広西有色集団も、ラオスに鉱産資源量や投資環境研究の調査団を派遣し、関係部門と開発協議を進めている。計画によれば、ラオスに2億元(29百万US$に相当)を投資して、鉱産資源探査を行い、採掘選鉱製錬ラインを建設しようとするもの。広西有色集団は広範囲なアセアン諸国での資源開発を重視、2009年にはカンボジアの鉱業企業と鉄鉱石プロジェクトを立ち上げたほか、ミャンマー、ラオス、タイ、インドネシア、マレーシアなどでも鉱産資源探査を進めている。
また、6月19日の情報によると、金川集団は、アセアン開拓のために広西壮族自治区の南寧市に拠点を設置するとのこと。18日,金川集団の董事長一行は広西壮族自治区の共産党常任委員の車栄福南寧市党書記を訪問し会談、同集団はアセアン諸国への拠点を南寧市に設置すると表明し、車栄福南寧市党書記もこれを歓迎しサポートする旨の談話を発表している。
