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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
チリ:Quadra FNX社、チリ第II州の銅鉱山開発プロジェクトについて、中国電力企業とのJV契約合意に至らず
Quadra FNX社(本社:Vancouver)は、中国の電力会社State Grid Corp. of Chinaの子会社であるState Grid International Development社(本社:香港、以降「SGID社」)との間で、チリ第II州に位置するSierra Gorda銅鉱山開発プロジェクト及びFranke銅鉱山についてJV契約交渉を行っていたところ、6月15日付けで期限切れとなり、不調に終わったことを発表した。
当初、SGID社は、Quadra FNX社所有のSierra Gorda及びFranke銅鉱山開発への投資について、Quadra FNX社の私募債10.9百万株式を151.6百万C$で購入し、権益50%を取得するJV契約内容に同意していた。しかし、Sierra Gorda銅鉱山開発には今後20億US$は必要と巨額の開発費用が見込まれ、且つ、生産開始を2013年に予定しているにもかかわらず、未だQuadra FNX社が開発許認可(EIS認可)を得ていないことから、今回の契約交渉を降りた模様。本プロジェクトのEISは5月31日に環境委員会Conamaに提出されたが、審査には通常90日前後を要する。
FSが完了し、許認可手続きが更に進展した段階で両社が話し合うことは自由であるが、Quadra FNX社は他のJV相手方を探すこともできる。
投資額40百万US$のFSは、2010年末までに終了予定である。
Sierra Gordaプロジェクトは鉱石処理量が平均110,000t/日(最終的には190,000t/日)、銅生産量138,000t/年、モリブデン生産量約7,200t/年、金生産量約1.1t/年が計画されている。キャッシュコスト0.79 US$/lb、マインライフ25年、生産開始が2013年第4四半期で、2011年初めに正式認可が得られることになっている。