ニュース・フラッシュ
2010年6月22日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:政府は国営石油会社ENAPを鉱業省管轄下に戻す法案を作成
地元紙等によると、チリ政府が国営石油会社ENAPを鉱業省管轄下に戻す法案を作成中であると報じた。わずか2カ月前に、会計監査室は最近設立されたエネルギー省がENAPを監督すると決めたばかりである。
エネルギー大臣Ricardo Rainieri氏によると、この法案の目的はENAPを鉱業省の管轄下に戻し、より独立性を与えることにある、とのことである。この法案を国会に提出する最終決定は、Sebastian Piñera大統領が行う。
エネルギー省において政策立案と監督の2つの役割を担うエネルギー大臣はENAP役員会のメンバーでもあるが、この変更により、エネルギー政策の立案をエネルギー大臣がやり易くなるとの見方がある。
エネルギー省は2010年2月1日にチリにおける19番目の省として創設され、それまで鉱業・エネルギー省の管轄下であった国家エネルギー委員会(CNE)とチリ原子力委員会(CCHEN)はエネルギー省へ移管された。
