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中国:非鉄金属加工品を含む406品種について輸出税還付撤廃
6月22日、財政部と国家税務総局は7月15日から輸出に伴う増値税等の還付を撤廃する406品種を通知した。世界的には、為替の弾力化に続く、輸出振興から内需拡大政策への変更と報道されているが、現地報道は「2008年下期の外需低落のために始めた還付調整政策以来、初めてのこれまでとは逆の政策」と指摘、鉄鋼製品など高エネルギー消費産業の産品も多いことから、高エネルギー消費産業の生産抑制のための一手段ととらえる向きも多い。対象としては銅製品(銅線や銅合金)、ニッケル製品(ニッケル合金)、鉛・亜鉛製品などベースメタル製品の他、コバルト・タングステン・マンガン・アンチモン等レアメタルの付随的な製品が含まれるが、アルミは含まれていない。
政府も「還付撤廃は11次五か年計画の省エネと減廃棄目標達成のための措置」を強調しているが、「一方で税収政策の手段を用いての速やかな税収確保を実現するもの」との見方もある。また、「短期的には市場が反応するかもしれないが、これによる急激な輸出量低下には至らないと思われ、長期的に見て中国経済の構造調整を促進することになろう」との意見もある。