ニュース・フラッシュ
2010年6月24日
調査部
渡邉美和
中国:中国南部各省区での暴雨災害の鉱業への影響は限定的
2010年6月13日以来、中国の南部各省区では暴雨災害に見舞われた。江西中北部では1998年以来の洪水となり、被害は湖南、江西、福建等南方10省区に広がった。被災人口2500万人、死者行方不明者は300人余まで拡大。上場企業の生産停止もあいついで当該企業から発表され、流通・電力に関する問題も生じたが、報道によると、非鉄金属関連企業に関しては以下の影響のみが伝えられている。
広西 来賓市金秀瑶族自治県三角郷での送電線鉄塔倒壊により一時鉱山生産停止。
江西 鷹潭市の工業パークにある企業が大きな被害を受けたとの報道があったが、江西
銅業社は、取材に対して「原料炭の輸送に問題が出ている程度」として、大きな
影響は受けていないと語った。
湖南 水害被害が大きかった湖南懐化市にある辰州鉱業の被災が懸念されたが、被災報
道はなかった。
福建 電線メーカーが1社一時生産停止となった模様。
