中国：Chinalco、同社の銅事業三年計画策定

　6月25日、Chinalcoは《銅事業三年構造調整計画網要》を公開し、同社の銅事業発展計画を発表した。
　計画によれば、Chinalcoは銅事業の将来計画として、銅産業構造の上流の銅鉱山開発に重点を置きつつ、比較的優勢である中下流の製錬や加工についても選択的に発展させ、資源の保障能力を高めながら製錬産業の優位性を確保し、下流の銅加工面では、軍事工業優先原則を明確にし、国防軍事鉱業向け需要産品の開発試作生産と投資を増やすとしている。
　2010年初め、Chinalcoの呂友清副総経理は、2009年末までにアルミ、銅、レアアース、設備、国際貿易、資源そして海外の7つの事業を確立し、2010年はアルミについては規模拡大を追わず、レアアースについては事業創設段階と位置づけ規模拡大を急がず、重点は銅事業の拡大にあるとして、その方式として主に国内の現有銅企業との連携を進めている。
　この事業計画の一環として、先週、Chinalcoの劉才明副総経理は「再生銅の都」である広東省清遠市の銅産業投資環境について考察し、港湾にも近く、非鉄金属や硫酸需要も多い珠江デルタを控えていて投資環境と市場見通しに恵まれていると語っていた。当地政府もChinalcoの銅生産基地を歓迎し、現在中国アルミ雲南銅業の20万t再生銅プロジェクトが清遠で進みつつあり、今年末にも生産開始とされている。