ペルー：Shougang鉄鉱山、無期限スト開始

　6月29日付け地元紙等によると、中国系企業Shougang Hierro Peru社が操業するShougang鉄鉱山では、3月から実施されていた労使交渉が決裂したことを受け、労働者らが6月28日に無期限ストライキを開始し、操業停止状態となっている。
　Shougang鉱山労働者組合のOrtiz書記長によると、労働者らは、1日当たり10 Solesの賃金値上げを要求しているが、鉱山側の提案は1Solesとなっている。また、労働者側は、生産設備が老朽化しており、労働上の安全を脅かしているとして施設の近代化を求めているが、鉱山側はこの要求にも応じられないとしている。
　ストライキ開始から8日間を過ぎた7月3日に労働省は、鉱山側に対して日給2.9 Solesの賃上げと特別手当金の支払いを命じたが、労働者側がこれを拒否し、ストライキは続行されている。
　なお、Shougang鉱山の2009年利益は148.5百万Soles(約52百万US$)と、2008年との比較で64.3％減少した。しかし、2010年Q1の利益は60.2百万Soles(約21百万US$)で、2009年同期の54.7百万Soles(約19百万US$)との比較において回復が認められる。
　鉱山側は、ストライキによる損失は、1日当たり50万US$にのぼるとしている。