メキシコ：Gammon社(加)が2010年の金銀生産量を下方修正

　Gammon Gold社(本社：加・Falifax)は、メキシコに保有する2つの金銀鉱山のうちのEl Cubo金銀鉱山の操業を一時停止する最終判断を行ったことにより、2010年の金銀生産量を下方修正したと6月28日付け同社HPに発表した。
　同社は、現在Guanajuato州のGuanajuato金銀鉱山(操業一時停止)の管理、Chihuahua州のOcampo 金銀鉱山の操業、及び同州のGuadalupe y Calvo金銀プロジェクトの探鉱開発等を行っている。
　同社は、2010年の計画生産量を、2010年3月に発表した金4.7～5.6t及び銀190～213tから、唯一生産するOcampo鉱山での金3.1～3.4t及び銀137～154tへと修正した。金換算キャッシュコストは、2鉱山平均での440～475 US$からOcampo鉱山での425～450 US$/ozへと変更した。
　El Cubo鉱山は、2010年6月初めに2009年の純益に対する労働者への配当金を不満とする一部の労組員の違法ストライキ(事前通告のない一方的なストライキ)及び契約労働者・一部労組員の坑口アクセス道の封鎖により操業が継続的に中断した。このため、同社は、6月17日に鉱山の操業の一時停止を決断し、397名の労組員を解雇した。この内7名のリーダーを犯罪者として告訴している。
　同社は、El Cubo鉱山の操業の一時停止に伴い労組に加盟していない154名の労働者及び30台の坑内重機を2010年末までOcampo鉱山に投入し、同鉱山の坑内掘り採掘の拡大を促進する。
　El Cubo鉱山の2010年第1四半期の生産量は、金204.5 kg及び銀10.1tであった。