ニュース・フラッシュ
2010年7月5日
ジャカルタ
小岩孝二
インドネシア:鉱石等輸出における貿易信用状利用義務を廃止
インドネシア商業省は、鉱石、錫地金等の一次産品輸出に貿易信用状(Letter of Credit:L/C)利用と国内銀行での信用状決済を義務付けた大臣令(2009年1月公布)を、6月24日付けで廃止したと発表した。当該措置は2010年6月30日まで猶予期間とされていたが、本格施行されることなく廃止となった。これら義務付けの背景として、天然資源の保全と共に金融危機後にインドネシア国内から外貨が流出したため、外貨を確実に国内に受け入れたいとの政府の意向があった。しかし、2009年1月に約500億US$まで減少していた外貨準備高(月末ベース)は、景気回復と共に2010年5月には過去最高の745億US$を超えるところまで増大した。
