ニュース・フラッシュ
2010年7月6日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:Los Pelambres鉱山が次期拡張プロジェクトの評価を開始
7月2日付け地元紙等によると、Antofagasta Minerals社はチリ第Ⅳ州のLos Pelambres銅鉱山の更なる拡張のための作業グループを立ち上げたと発表した。
同鉱山は鉱石処理量を25%増やして日産175,000tとし、年間銅生産量を90,000t増加し420,000tにする投資額10億US$の拡張プロジェクトを2010年第2四半期に完了し、現在フル操業を行っている。
Antofagasta Minerals社は次の拡張工事の設備投資額及び銅生産増加量をまだ評価していないが、評価作業には約4年の期間が必要とのことである。同社ジェネラル・マネジャーIgnacio Cruz氏はチリ地元紙に、Los Pelambres鉱山はチリ・アルゼンチン国境付近に位置し、次期拡張プロジェクトはアルゼンチン側への操業拡張になるかもしれないと述べた。
また、Ignacio Cruz氏は、スイスXstrata社が実施するアルゼンチンEl Pachon銅プロジェクトがLos Pelambres銅鉱山から5 kmの位置にあることから、Antofagasta Minerals社・Xstrata社双方のシナジー効果について話し合ったと述べた。しかしながら、El Pachon銅プロジェクトはこれから開発の段階にあり、具体的なことは何も決まっていないと付け加えた。
Xstrata社はEl PachonのFSを実施中であるが、2009年末に資源量40%増加、及び鉱量14億t;銅品位0.58%の数字を発表している。
Antofagasta MineralsはチリLuksicグループ所有のAntofagasta plc(本社ロンドン)の子会社である。