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ニュース・フラッシュ

2010年7月6日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:環境委員会がCODELCO San AntonioプロジェクトEISの審査を延期

 7月2日付け地元紙等は、チリ国家環境委員会ConamaはCODELCO Salvadorディヴィジョンが283百万US$投資するSan Antonioプロジェクト環境影響評価(EIS)の審査を2011年9月まで延期したと報じた。
 EISは2009年8月にConamaに提出され、2009年12月までには承認が得られるはずであった。しかし、CODELCOはConamaからの質問事項に対する回答作成に十分な時間が必要であるとして期間延長を要求していた。
 San AntonioプロジェクトはCODELCOの最小ディヴィジョンであるSalvadorディヴィジョン閉鎖を避けるための措置の一環で、現在の操業箇所周辺の既採掘鉱床の残鉱の採掘を目標としており、実現すれば2038年まで生産継続が可能となる。当初計画は建設が2013年上半期開始、操業が2015年開始で、このスケジュールはEIS評価の遅延により影響は受けないとのことである。
 現在実施中のプレFSによると、San Antonioプロジェクトは鉱量170百万t;銅品位0.5%で、最大鉱石処理量8百万t/年、銅生産量30,000t/年で、23年間にわたり生産される。
 Salvadorディヴィジョンの閉鎖時期は以前2011年と発表されたが、現在は2021年とされている。Salvadorディヴィジョン管轄の鉱山マインライフ延長は、現在の銅価格水準であれば低品位鉱石採掘を継続しても利益が上がるとの判断から2010年初頭に決定された。

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