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ニュース・フラッシュ

2010年7月13日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:環境委員会ConamaがCODELCOの84.6百万US$の探鉱計画を承認

 7月5日付け地元紙等によると、チリ国営CODELCOのチリ第Ⅱ州CODELCO Norteディヴィジョンの84.6百万US$の探鉱プログラムが国家環境委員会Conamaに承認された。
 この探鉱プログラムは3年に亘り実施され、現在の鉱山操業周辺にある複数の銅鉱床を経済的価値あるものにするのが目的である。
 具体的作業はMina Ministro Hales(MMH)鉱床の探鉱を更に進め、同鉱床の坑内採掘によりマインライフを延ばす評価を行う。MMHプロジェクトは投資額16億US$で、2013年より年間銅生産量170,000tでの操業開始が計画されているが、2010年末までにCODELCO役員会により承認を受け、Conamaの審査を受けることが期待されている。
 探鉱プログラムはToki鉱床周辺のToki ClusterやQuetena等の他の鉱床の探鉱も含み、これらの資源量を埋蔵量に更新する。これらの探鉱は、Mina Sur銅鉱山の鉱量枯渇による生産中止及びChuquicamata銅鉱山の露天採掘から坑内採掘への切り替えによる銅生産量の減少を補うために実施される。
 CODELCO Norteディヴィジョンが管轄するChuquicamata鉱山の投資額19億US$の坑内採掘への転換プロジェクトは、2020年までに操業開始予定で、年間340,000tの銅生産が見込まれている。また、Radomiro Tomic鉱山で投資額370百万US$の硫化銅鉱石プロジェクトの操業が最近開始され、露天採掘した硫化銅鉱石をChuquicamata選鉱場で平均100,000t/日で処理している。
 CODELCOは世界最大の銅生産者で、鉱石の低品位化及び操業鉱山の高齢化に対処すべく次期5年で150億US$の投資計画を有している。2010年は180万tの銅生産を見込んでいる。

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