ニュース・フラッシュ
2010年7月13日
サンティアゴ
菱田 元
アルゼンチン:Mendoza州下院議会がRio Coloradoカリウム・プロジェクトでValeと合意
7月5日付け地元紙等によると、アルゼンチンMendoza州下院議会は、ブラジル鉱山会社ValeのRio Coloradoカリウム・プロジェクトの社会環境整備基金を創設することを同社と合意したと発表した。この合意書は更にMendoza州上院議会により批准される必要がある。
合意書によると、Valeはプロジェクト建設期間中に48百万Peso(12.2百万US$)を、操業期間中は毎年44百万Peso(11.2百万US$)と見積もられる売上の1%を拠出する。
本プロジェクトは設備投資額32億US$、塩化カリウム生産量240万t/年、マインライフ40年が計画されており、環境影響評価EISは2009年8月にMendoza州により承認された。投資額の約40%は110 MWの自家発電所建設やBuenos Aires州Bahia Blancaに170百万US$で建設する港湾設備等のインフラ整備に使われる。また、プロジェクトではMalargueカリウム鉱床から港までの延長350 kmの鉄道敷設も必要となる。