ニュース・フラッシュ
2010年7月14日
シドニー
増田一夫
豪:BHP Billiton、Olympic Dam鉱山拡張計画の見通し
2010年7月14日付地元紙等によれば、BHP BillitonのSA州Olympic Dam鉱山の拡張計画が延期される可能性があると報じた。資源超過利潤税(RSPT)に代わって鉱物資源利用税(MRRT)が発表されたことから、MRRTは銅、金及びウランを産出するOlympic Dam鉱山は直接影響を受けないものの、依然BHP Billitonの主力である鉄鉱石事業の収益に関連することから、総額300億US$と言われているOlympic Dam鉱山の拡張計画の資本コストへの投資判断に影響を与える可能性があるほか、近年のウラン価格の低迷や、環境影響調査(EIS)承認の遅れから、Olympic Dam鉱山の拡張計画延期の可能性や、一部では拡張計画の縮小の可能性が報じられている。
BHP Billitonはこれらの報道を否定し、EISについては、2010年末までに補足EIS(Supplementary EIS)を提出、2011年中頃までにSA州、NT準州及び連邦政府のフィードバックを受領し、2011年末までに拡張計画に対する投資判断を行う見通しを示した。