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- 銅 ベースメタル
チリ:COCHILCOが2020年までに銅生産量35%増と予測
チリ銅委員会COCHILCOはチリ鉱業投資についての最新報告書の中で、2010~2015年に立ち上がるチリの銅鉱山開発プロジェクトにより2020年までにチリの年間銅生産量は729万tとなり、これは2009年銅生産量の35%増となると発表した。
COCHILCO企画調査部長Ana Isabel Zuniga氏によると、これは現在建設中のものと2010~2015年に開発開始となる両方のプロジェクトを含み、銅と金を対象とした5年間の投資額は、これまでで最大の500億US$が期待される。
これは主としてCODELCOが過去最大の投資をすること、及び民間鉱山会社も重要な拡張及び新規プロジェクトを実施することによる。投資額の82.8%に当たる414億US$は銅プロジェクトに、残りは金プロジェクトに投資される。
2020年の銅精鉱中の銅生産量は573万tと予想され、これは2009年と比較し75%増、年率5.2%増に相当する。銅カソード生産は2015年まで年間200万tを維持し、それ以降減少し2020年には155万tになると予想される。この減少はリーチングに供される地表付近の酸化銅鉱と硫化銅鉱の自然枯渇に起因する。
チリの金生産量は2015年以降年間110~120tになると期待され、これは過去10年の平均年間生産量40tの2倍以上である。
現行の鉱山開発プロジェクトのうち48%は自然条件の複雑性から不確定要素を含んでおり、開発において不必要な遅れを出さないことがチリ政府の関心事であると報告書はまとめている。
