ニュース・フラッシュ
2010年7月22日
ロンドン
竹谷正彦
南ア:ヨハネスブルグ 強酸性水の地下水位上昇中
各社報道によれば、南アの首都ヨハネスブルグの地下にある数百万Lの酸性坑廃水の水位が上昇し、対策を講じなければ18か月以内にヨハネスブルグのビジネス中心街に溢れだすという調査結果が南ア国会で報告された。
それによれば、現在の地下水位は地表から約600mであるが、周辺の休廃止鉱山から流れ込む坑廃水のため一日あたり60~90cm地下水位が上昇している。この対策として、地下水のポンプアップ施設、パイプライン、坑廃水処理施設の建設に220百万Rand(28.6億円)が必要である。
南アでは、金、石炭の所有者不在の休廃止鉱山が6,000か所にものぼり、そこから流出する坑廃水対策が急務となっており、この問題は、ヨハネスブルグに限らず全国的な問題となっている。
