ブラジル：2014年の中国鉄鉱石需要は世界需要全体の約2/3を占める見込み

　7月19日～21日の間、Rio de Janeiroで開催された“Latin American Iron ＆ Steel Trends”の会議において、CRUコンサルタントのPhilip Tomlinson氏が「中国鉄鉱石需要について、2008年は同国需要の50.2％を海外からの輸入に依存していたが、2014年はこの比率が64.4％まで拡大する見通しである。また、2010年の中国鉄鉱石需要は667百万tと予想されるが、これはブラジル年間鉄鉱石輸出の約2倍に相当する。」と講演した。
　また同氏によると、「中国で採掘中の鉄鉱石品位が35％未満と低く、また生産コストについても南米諸国の平均20 US$/tと比較して100 US$/tと高いことから、中国製鉄企業向け鉄鉱石供給は、これまで以上に海外資源に依存することになる。」と予測している。