ニュース・フラッシュ
2010年7月29日
調査部
渡邉美和
中国:内蒙古自治区包頭市商工局、希土盗採掘に対して「希土防衛」全面展開
現地紙の報道によると、最近、包頭市商工局は「希土防衛」の行動を全面展開して進めている。これは、2009年末から2010年初にかけて希土産品の価格が上昇したことで、包頭市の白雲鉄鉱山周辺で盗採掘現象が見られるようになり、確実に希土資源が流出し希土市場をかく乱させていることに対する措置とのこと。
現在包頭市には希土とその鉱産品・鉄精粉などの生産企業は375社、同品の販売企業は3,023社あり、今回の「希土防衛」措置は、希土(希土の酸化物や尾鉱を含む)の生産、加工、製錬、探査と鉱産品(鉄精粉を含む)の生産、加工などにわたり監督を強化するもので、併せて企業の設立に関する登記や販売量検査なども強化するとのことである。