ニュース・フラッシュ
2010年8月3日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:Teck社Andacollo, Quebrada Blanca, Relincho鉱山プロジェクトの近況
7月29日付け地元紙等によると、Teck社CEO Don Lindsay氏は、2010年第2四半期業績発表の席で、チリ第Ⅳ州に位置するAndacollo銅鉱山の437百万US$を投じる硫化鉱プロジェクトが2010年末までに商業生産に入ると述べた。当初は2010年第3四半期に商業生産を開始する予定であった。
このプロジェクトは表層鉱床から深部初成鉱床への採掘対象の移行及び選鉱場の建設から成り、2009年末から2010年初頭の間に認可が降りていた。現在、最大で銅生産量銅80,000t/年、金生産量55,000 oz/年となるよう、選鉱場の鉱石処理計画をまとめている。選鉱場は2010年第2四半期に鉱石処理容量の半分まで稼働し、その後80%稼働となった。2010年第2四半期の銅生産量は7,400tで、そのうち6,000tが輸出された。2010年第2四半期までに既に430百万US$が投資されている。
同様のブラウンフィールド・プロジェクトであるチリ第Ⅰ州Quebrada Blanca鉱山では、Infill drilling、金属回収試験、水使用検討、プラント位置決め、設備及び操業コストの予察評価等のエンジニアリング作業が進んでいる。このプロジェクトの投資額は600百万US$で、2013年開始予定である。
また、Teck社はチリ第Ⅳ州に位置するRelincho銅プロジェクトのプレFSを開始し、これは2011年上半期に完了予定である。第Ⅳ州当局への最近の説明によると、投資額25~30億US$、生産開始2017年である。
