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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
チリ:Anglo Americanの2010年H1銅生産は2009年並の315.5千t
7月30日付けでAnglo Americanの2010年H1業績が公表された。同社の売上高は15,015百万US$で対前年同期比35%増、純利益は2,061百万US$で同31%減(2009年はAnglo Gold Ashantiの資産売却でH1に1,139百万US$の特別利益計上あり。)であった。
同社の銅事業はチリのみで実施されており、2010年H1の銅鉱山生産量は315.5千tで対前年同期比0.1%減であった。なお、2010年間の銅鉱山生産は、粗鉱品位低下により2009年よりも減少する見込みである。
今後の銅市場については、世界景気回復及び幾つかの国で生じている債務問題等により、短期的には不安定感が強いものの、中長期的にはファンダメンタルズが堅調に推移することが見込まれるとの見通しを発表している。
| 表1.Anglo American 2010H1チリ・ブラジル鉱山生産 |
| 鉱種 | 鉱山名 | 2009 H1 | 2010 H1 | 増減(%) | 備 考 |
| 銅(千t) | Collahuasi | 109.1 | 117.4 | 7.6 | ・高品位鉱体採掘・実収率改善 |
| Mantos Blancos | 44.7 | 37 | -17.2 | ・ベルトコンベア故障 | |
| Mantoverde | 30.5 | 29.7 | -2.6 | ||
| El Saldado | 20.9 | 20.2 | -3.3 | ||
| Los Bronces | 110.7 | 111.2 | 0.5 | ・高品位鉱体採掘・実収率改善 | |
| 合 計 | 315.9 | 615.5 | -0.1 | ||
| ニッケル(千t) | Codemin(ブラジル) | 0 | 4.6 | 2009 H1メンテナンスでほぼ操業停止 | |
| 鉄鉱石(百万t) | Amapa(ブラジル) | 1.2 | 1.85 | 54.2 | 本格操業移行 |
| 表2.Anglo American 鉱山拡張、開発プロジェクト進捗状況(チリ、ブラジル) |
| 鉱種 | 鉱山、プロジェクト名 | 概 要 |
| 銅 | Collahuasi鉱山 | ・1,000千t/年 生産体制の概念設計は、2011年Q1に終了予定。 |
| Los Bronces鉱山 | ・200千t/年の鉱山拡張は、2011年Q4に完了予定。 ・2012~2014の生産量は、鉱山全体で490千t/年の計画。 ・2012~2021の生産量平均は、鉱山全体で400千t/年の予定。 |
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| ニッケル | Barro Alto Ferro Nickel プロジェクト |
・2010年H1時点での開発進捗率は94%。 ・2011年Q1生産開始、2012年後半に本格操業移行予定。 ・ニッケル生産量36千t/年(当初5年は41千t/年) |
| Jacareプロジェクト | ・2010年H1に概念設計開始。 (精測及び概測埋蔵量123.8百万t、ニッケル品位1.26%) |
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| Morro Sem Bone プロジェクト |
・2010年後半プレFS開始 (推定資源量47百万t、ニッケル品位1.76%) |
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| 鉄鉱石 | Minas Rioプロジェクト | ・現在、ブラジル当局の開発認可待ち。 ・認可後27~30か月で開発・出鉱予定。 ・26.5百万t/年の鉄鉱石生産予定。 |
| ※ニッケル生産は将来的に66千t/年 生産体制を目標。 |


