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ニュース・フラッシュ

2010年8月3日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:SERNAGEOMINが地質情報デジタル化事業に65百万US$を要求

 7月30日付け地元紙等によると、チリ地質鉱山局SernageominのAljandro Vio総裁は、Sernageominが2011~2013年にチリ地質情報のデジタル化に65百万US$を投資する計画であると述べた。この国による地質情報整備計画は、より高精度の地質情報を一般利用できるようにする政府方針の一環で、チリ国内の探鉱促進を図る上で重要な要素となる。
 この計画は今後10年間で3段階に分けてチリ全土をカバーすることを目標としている。第1段階はチリの鉱業活動の大部分を占める国土最北端の第ⅩⅤ州から第Ⅳ州までで、2013年までに完了予定である。
 Laurence Golborne鉱業大臣は、この計画実施のための予算要求は既に政府に提出されており、2011年の予算編成で議論されると述べ、チリは探鉱促進の努力が必要で国の地質情報整備事業はその一手段であると付け加えた。
 チリは世界最大の銅生産国でシェア約33%を占めるが、探鉱投資額は世界第7位で、探鉱促進のための事業実施は鉱業省の主要目標の一つとなっている。Aljandro Vio総裁によると、要求している予算が認められないと、チリ全土の地質情報デジタル化作業は完了するまでに35年を要するとのことである。

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