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ニュース・フラッシュ

2010年8月10日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:Collahuasi鉱山が労働契約交渉の早期解決に向け労働者との闘争を否定

 8月3日付け地元紙等によると、チリ北部Collahuasi銅鉱山は、2010年10月に終了する労働契約の更改交渉を早期に開始するとの会社側の提案について、労働組合から正式な拒否は受けていないとCollahuasi鉱山スポークスマンBernardita Fernandez氏は述べた。
 「労働組合に対する早期交渉の提案は、団体交渉における通常の作業手順の一環である。これは単に交渉とともに終了するプロセスの一環で、会社はチリの法律に沿った手順に従う。」とFernandez氏は付け加えた。
 8月3日付けチリ地元紙等は、組合は早期交渉を拒否するつもりであると伝え、「おそらく、労働者は提案を拒否するであろう。そして、そこで何かが起こる。」とのManuel Munoz組合委員長の発言を引用した。
 Fernandez氏は、「Collahuasi鉱山の方針は常にそうであるが、会社側は労働条件の改善と生活の質の向上を求めて労働者と交渉したい。契約交渉についての憶測は認めない。」と述べた。
 Collahuasi鉱山はスイスXstrata 44%、英Anglo American 44%、日系グループ 12%の権益比率となっており、2009年の銅生産量は535,000tである。現在実施中の拡張プロジェクトは投資額750百万US$で鉱石処理量を20%増やし170,000t/日とするもので、3段階のうちの第1段階(投資額90百万US$)は2010年末までに完了する予定である。
 また、Collahuasi鉱山は最近資源量と埋蔵量の更新を行ったが、これに基づく年間銅生産量1百万tへの拡張プロジェクトについては、2011年第1四半期に概念設計を完成させる予定である。

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