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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年8月10日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:Pampa Camaronesが30百万US$の銅プロジェクトについてENAMIと契約

 8月4日付け地元紙等によると、チリ鉱山会社Pampa CamaronesのジェネラルマネジャーDaniel Berrios氏は、2010年8月末までにチリ最北端第XV州の銅鉱山開発及びSxEwプラント建設についてチリ国営ENAMIと契約する予定であると述べた。Pampa Camarones社は、探鉱ボーリング、鉱山開発、銅カソード生産のためのSxEwプラント建設に30百万US$投資する。
 この契約は2月にENAMIが実施した入札の結果に基づくもので、Pampa Camarones地区内のSalamanqueja銅鉱床について15年間鉱区をリースするものである。Pampa Camarones社とENAMIは契約について最終の詰めを行っている。その後ENAMI役員会の承認が必要となるが、Daniel Berrios氏は8月末までに承認を受ける予定であると述べた。
 同社は既に現場でのエンジニアリング概念設計を実施し、まもなくエンジニアリング作業を開始する。また、環境委員会Conamaに提出するEISも作成中である。
 「我々は2010年末までに環境承認が下りることを期待している。その後、鉱床の資源量を明確にするためのボーリングを開始し、SxEwプラントの最適設置位置の選定試験も行う。」とBerrios氏は述べた。
 Pampa Camaronesは銅平均品位1.78%の酸化銅鉱石を毎月30,000t採掘し、鉱石処理容量50,000t/月のSxEwプラントに供給する計画である。銅カソード年間生産量は8,200~9,000tの見込みである。このプラントの余剰鉱石処理容量20,000t/月については、ENAMIが周辺の小規模鉱山から購入した鉱石が充当される。
 Berrios氏によると、操業は2011年末までに開始する。ENAMI所有のその他の鉱区についても、リースされることが期待されている。

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