ニュース・フラッシュ
2010年8月17日
シドニー
原田富雄
豪:豪州は鉱業投資国としての評判を落とす
カナダのFraser Institute社は、世界の鉱山会社429社の取締役に対して実施したアンケート結果を発表。豪州は鉱業分野への投資対象国51か国のうち安全度が31位と、前回調査の18位から大きく後退した。同社は、1997年から年2回の調査結果を発表しており、各種規制や税制を加味した投資先をランク付けしているが、豪州は2010年5月にラッド前首相が導入を発表した資源超過利潤税(RSPT)が豪州や世界の資源企業から反発を招いたことが影響しており、2010年7月にギラード首相がRSPTを廃止し、より資源企業よりの鉱物資源利用税(MRRT)を発表したものの、投資先としての評判を落とした格好となった。
【投資先としての安全度】 |
投資先 ( 国 ) | 2009年の ランク |
2010年の ランク |
カナダ ( アルバータ州 ) | 2 | 1 |
ボツワナ | 7 | 8 |
ブラジル | 31 | 19 |
ガーナ | 20 | 21 |
タンザニア | 26 | 23 |
ナミビア | 24 | 24 |
ザンビア | 34 | 27 |
アルゼンチン | 40 | 30 |
オーストラリア ( 全州 ) | 18 | 31 |
フィリピン | 49 | 34 |
PNG | 38 | 35 |
中国 | 30 | 39 |
コンゴ | 43 | 40 |
モンゴル | 45 | 50 |
