ニュース・フラッシュ
2010年8月18日
ロンドン
フレンチ香織
スペイン:韓国電力公社KEPCO、Salamancaウラン探鉱開発プロジェクトに参画
Berkley Resources社(本社:Perth、ASX & AIM上場)は8月10日、韓国電力公社KEPCOと非拘束の覚書(MOU)を締結したと発表した。本MOUによって、KEPCOは、Berkley社が探鉱を進めるSalamanca探鉱開発プロジェクトに対して70百万US$を投資し、同プロジェクトの権益35%を取得することとなる。さらにKEPCOは同プロジェクトの開発費の35%を請負うことによって、同プロジェクトから生産される酸化ウラン(U3O8)の35%をスポット価格及び条件価格の両方を照合して買取ることが可能となる。
Berkeley 社は、Areva社(仏)が同社株10.46%を保有している。同社は2008年12月、ENUSA社(スペイン国営の核燃料サイクル企業)と共同開発協定に合意。要件を満たせば、Salamancaを中心としたENUSA保有の全ウラン鉱山・探鉱アセットの権益最大90%を獲得する権利、及びQuercusウラン加工工場のアクセス権を獲得している。今後のプロジェクト計画としては、2010年末にFSを完了して、2012年には、Salamancaプロジェクト内に位置する4つの鉱山Aguila、Alameda、Retortillo、Sagerasより、2.1百万lb(953t) /年で生産を開始し、2015年までには倍増する予定である。
KEPCOは現在、原子力発電所20基を操業しており、さらに新規の6基を建設中である。2010年H1には、同社は、ニジェールのImourarenウラン鉱山を操業するImouraren SA社の株10%を獲得し、同鉱山からのウラン生産供給の10%を確保している。